春の木曽路を巡る② 苗木城へ

バンライフ

奈良井宿から中津川方面へ向かう国道19号は、旧中山道にほぼ沿う形で走っており、木曽川に沿って妻籠宿や馬籠宿などの宿場町を通るルートは景色も良く、楽しくドライブできます。

途中の「道の駅 賤母」でおやきを買って車内でお昼を食べました。選んだのはヨモギと餡こ、なす味噌の2種類。

おやきも色々種類があって選ぶのに悩みます

苗木城は天空の城

休憩後さらに国道19号を走って、中津川市に入り苗木城跡へ。奈良井宿から真っすぐ行けば1時間半ほどのところです。運良く苗木城跡近くの駐車場が空いていたのでそこに車を停めることができました。

最寄りの第一駐車場からはすぐに苗木城への入り口があります。
苗木城は、苗木遠山氏により戦国時代(1526年頃)に築城されましたが、その後一時期森氏に奪われました。遠山氏は徳川家康の側に付き、関ケ原の戦いの前に家康の指示で城を奪還し、その功績が認められて一万石の大名となり、明治4年に廃城になるまで270年、12代に渡り国替えすることもなく遠山氏が治めました。

苗木城跡の入り口
城跡へと続く道 

足軽の長屋(詰所)があった場所からは天守跡が良く見え、撮影スポットになっています。

足軽長屋跡
足軽長屋跡から見た天守跡の全景。岩山の上に築かれた石垣が圧巻。さすがに撮影スポットというだけのことはある。

しばらく歩くと目の前に大きな岩とその上に造られた高い石垣が現れました。ここが風吹門と呼ばれる城の入口。いきなり迫力のある石垣の登場でこの先への期待が膨らみます。

風吹門跡。ここの石垣は打込接ぎ(うちこみはぎ)という方法で造られていて、加工した石と石の隙間に間詰石を詰めてあります。野面積みよりも高く急な勾配が可能とのこと。

風吹門の左側にある高い石垣は大矢倉という三階建ての大きな矢倉。

大矢倉。三階建てになっています。

大矢倉の外側の奥には北門跡があります。風吹門から見て北側にあるためこの名が付いたそう。

北門跡。土塀付きの門があったらしい。この先の道は木曽川まで繋がっているとのこと。

こちらは大矢倉の城の内側から見たところ。石段で一番上まで行くことができます。大矢倉は17世紀中頃に造られたもので、苗木城では最も大きな櫓でした。

大矢倉跡。石垣が緻密に積み上げられている。切込接(きりこみはぎ)という方法で、石を削って調整し、石同士の隙間が無いように積み上げられています。
大矢倉の1階部分。三方を石垣で囲まれ、倉庫として利用されていたとのこと。

大矢倉のてっぺんから天守展望台の方を振り返ると、城跡の全景が見渡せます。天守展望台のある岩山の左手前に三の丸、右手前奥に二の丸がある縄張りとなっています。

ここは大門跡。二の丸と三の丸を仕切っていた門で、苗木城の中で一番大きな門でした。大門跡を過ぎると、いよいよ城の中心部に入っていきます。

大門跡の横には苗木城跡の大きな石碑が。
大門跡のすぐ先には巨大な岩があります。城全体が巨石を石垣の一部としてそのまま利用して造られています。巨石の右側にある石垣の上には御朱印蔵(ごしゅいんぐら)がありました。将軍家から代々与えられた領知目録や朱印状など重要な文書や刀剣類が納められていたそうです。
鉄砲や弓などの武器類が納められていた武器蔵跡。礎石などは当時のままのもの。
ここは坂下門跡。文字通り、坂道の下にあったので坂下門。
坂道を登った先の菱櫓門跡

本丸の下にある千石井戸は、こんな山の上なのに水が枯れることが無い不思議な井戸です。右手の石段は本丸口門跡。

千石井戸はどんな日照りでも枯れることが無く、千人の用を達することからその名前が付いたそう。
千石井戸は今でも水を湛えています
本丸のすぐ下にある的場跡

本丸口門を通って、更に本丸へと登っていきます。段々空が近づいてきました。

本丸口門は、本丸と二の丸の境になる門でした

天守展望台が見えてきました。天守は岩に穴を開けて柱を建ててその上に建物が建っていたようです。

天守展望台から西方面の眺めです。苗木の領内が一望できますね。城の南を東西に流れる木曽川が天然の堀の役割をしています。

反対の東側は中津川市街が一望できます。市街地の向こうにそびえるのが恵那山。

天守展望台を下から覗いてみると、自然の岩と石垣を巧みに組み合わせて天守台を支えていたことが良く分かります。

自然の岩と石垣が巧みに組み合わされています

天守台の南下にある大きな岩は馬洗岩(うまあらいいわ)と呼ばれています。かつて苗木城が敵に攻められた時に、この岩の上で米で馬を洗い、水が豊富にあるように見せかけたことかが由来とのこと。

馬洗岩は周囲45mほどある巨大な花崗岩の自然岩です
本丸から見て西側にある矢倉。眺望が良く、正面に笠置山が見えることから笠置矢倉と呼ばれていたそうです。

本丸から降りて二の丸へ。

苗木城見学を終えて、最後にもう一度足軽長屋跡から苗木城の全景をパチリ。沖縄の中城も天空の城感が半端なかったですが、苗木城もそれに引けを取らぬほど天空の城感がありました。

期待以上に天空の城でした

日帰り温泉と車中泊場所へ

苗木城を後にして、車で本日の車中泊場所へ向かいます。途中、中津川市の「健康増進施設 ほっとサロン」でお風呂に入ってさっぱりしました。

「健康増進施設 ほっとサロン」は、駐車場も広く、入場料は大人440円とリーズナブル

今夜の車中泊場所は、「道の駅 きりら坂下」。他にも車中泊している車が何台かいましたが、駐車場は空いていました。

風呂上りにノンアルコールのワインと梅酒で乾杯!

夕食は「道の駅 賤母」で買ってきた朴葉寿司を食べました。 大きな朴葉で包んだお寿司ですが、4種類の具材がシンプルで美味しかったです。

夕食の朴葉寿司。IHヒーターでお湯を沸かして味噌汁とともに

夜になるとカエルの声だけが響くのどかで静かな道の駅でした。
今日は奈良井宿から運転して苗木城にも登り疲れたのでゆっくり休んで、明日は岩村城を目指します。
(つづく)